「とくしまSUPマラソン2015」に参加。
徳島で行われた「とくしまSUPマラソン2015」に参加してきました。
今年で5年目のこのレース、吉野川を漕ぎます。
噂では「毎年過酷なレース」とのこと、一説には「日本一過酷?!」
緊張しますが楽しみです。
Sumahama Surf Club、これがレース初参戦。
メンバー3人揃い踏みで参加です。
ジョニーは家族で前日から徳島入り、夜の花火を満喫したようです。
まなぶととも君は当日26日の朝に出発。
気合い入れて4:30出発。
淡路SAで、ちょうど日の出に遭遇。
昇る朝日に、今日の健闘を祈りました。
早朝という事もあり、スイスイ走って6:30頃には会場到着。
気温は既に29℃!
駐車場に場所を確保して、のんびりと準備開始です。
Sumahama Tシャツを着ていたので、知り合いの方からは遠くから、見知らぬ方からもお声を掛けて頂きました。
恥ずかしいやら、嬉しいやら。
ゼッケンを受け取り、9時位にレース会場に板を移動し、試し漕ぎ。
10時より開会式。
この大会は「吉野川フェスティバル」の一環として始まり、フェスティバル自体は30年近く続いているとのこと、素晴らしいです。
僕らが参加したのは「ロングディスタンス(アンリミテッドボード長制限なし)」。
ボードの種類は関係なく、7km漕ぎます。
コースは・・・
河口の2つ向こうの橋の先にあるブイで90度ターン、
川を横切り向こう岸のブイで90度ターン、
川を上ってゴール正面の対岸のブイを90度ターン、
最後は川を横切ってゴール。
要は大きく四角に漕ぐという事です。
いよいよスタートラインへ。水上スタートです。
10時、全てのクラス参加者が一斉にスタート!!
こんな沢山のSUPPERが一緒に漕いでいるなんて初めて、圧巻です。
レース中でありながら、しみじみしてしまいました。
僕は皆さんの邪魔にならぬよう、少し下がってスタートしましたが、その距離をなんとか保ちながら集団に付いていきます。
最初のブイのある、河口に向かうにつれて風が強くなっていき、水面も乱れてきます。
下れば下るほど、漕いでも漕いでも前に進みません。
集団から遅れ始め、それでも必死に漕ぎます。
周りには、座って漕いでいる人も多く。
僕は「立って漕ぐのがSUPだ!」と必死に立ち、漕ぎ続けます。
何度も落ちては板に這い上がり、立ち上がって漕ぎますが、後方にいた座り漕ぎの人に抜かれ始めました。
立つ気力も遂には果て、座って漕ぐ事に。完走しないことには元も子もありません。
目標にしていた橋は、いつまで経っても近づかない。
気を抜けば、風に押しやられ、波に落とされそう。
「ずっとこんな状況が続くのか」という気持ちが朦朧とした心によぎりました。
それでも少しずつ、ほんの少しづつでも前に進んでいます。
「最初のブイを曲がれば、状況は変わる!」
これだけを信じて、漕ぎ続けました。
橋をくぐるときは風もうねりも強くなるんですね。
より河口、ブイ直前の2つめの橋(吉野川大橋)の下は凄かったです。
隣にいた女の子は、座ってるだけで風に押し戻されるので、板の上に寝転んで漕いでました。
そして、そんなところになぜか釣り船がアンカー入れて漂っている!
波に揺られて右に左に動くので、SUPで横切ろうとするが、船にぶつかりそうで危ない!
何とか最初のブイを曲がり、状況は変わりましたが今度は横風と横波!
海に近い吉野川河口の強烈な風と波が真横から攻めて来る!
あまりにも強烈で、斜め外に漕がないとブイの内側にどんどん押しやられてしまう。
何人かは、ブイをターンするために、風に向かって河口に向かって漕ぎ直してました、あれは酷!
途中、煽られ何度か沈。体制を戻すだけで体力をかなり消耗。
2つめのブイもなんとか通過!
羽田さん@Abaysがここの様子を撮影してらっしゃいました。
今見ても、ドキドキする光景です。
ここからはダウンウィンド、ホッっとしたのですが・・・。
もう足腰はがたがた限界、後ろから押してくる風と波の力は強く、立って乗っていくのが難しい。
半分くらいは座って行ったかなぁ。
途中、浅瀬のコンクリートや石にぶつかりそうになり・・・。
体感では半分くらいの時間で最後のブイまで辿り着いたような気がします。
(石川 正二さん撮影)
そして、最後のブイを通過。
またもや激しい横風と横波に見舞われます。
目の前にはゴールがあるのに、立つのが困難。
もう気持ち切り替えて、ゴール直前まで座って漕いで、ゴール直前で立って漕いでなんとかゴール!!
いやー、きつかった!
完走出来ただけで満足です。
ほんと、完走出来て良かった!
レースが終わった後の、心地良い疲れは最高です。
参加した人達と完走を言い合い、のんびりする時間。
トライアスロンもそうですが、この瞬間を味わいたくてレースに参加するようなものです。
メインイベントである全日本予選は、我らが金子ケニー選手がぶっちぎりの優勝! サスガです。
今回もケニー選手とは色々話をさせて頂き、写真も一緒に撮って頂きました。
ジョニーは、憧れのケニー選手と初対面!、感激してました。
今回初めてレースに参加して、僕らの力がいかなるものかが良く分かりました。
そして、レースに参加することの楽しさも存分に味わいました。
最後はみんなで集合写真。
(二宮 理江さん撮影)
今回のレース記事、SUP専門雑誌「BLADES」に掲載されるとのことです。
Sumahama Surf Clubは始まったばかり。
地元・須磨を愛する僕が、波の無い地元の海で出来るSUPと出会い、シャレのように立ち上げた事で、メンバーが集い、各地の素晴らしい先輩方に出会い、ケニー選手に覚えてもらえました。
結局、SUP、というか漕ぎは自分との闘い。
みなさんに暖かく見守って頂きながら、少しずつ前に進んでいきたいと思います。
あ、Sumahamaメンバーみんなで撮ってない!(^_^;)